
ども、草チューナーのおれです。草。www。
最近ものすごくお勉強しております。
仕事そっちのけです。
なんのお勉強かといいますと、エンジン制御のお勉強です。
今までROMを弄ってきましたが、色んな前提を省いてやれ濃いだの薄いだのと対応するポイントの数字を上下することをやってましたが、なんか全然身についた気がせず。
これはもう根本的に基礎から勉強しようと。
で、世の中にはフルコンというものが多く出回っておりまして、国内ではHKSやらApexiやら出してましたけど、それらのデータを弄るソフトは登録されたプロショップでなければいけなかったり、購入しないと触れなかったりしたんです。
しかし、近年のアメリカやオージーなどのフルコンのソフトは無料!
「とりあえずかかる」程度とはいえ、基本的なデータも添付済と至れり尽くせりです。
フルコンはストックのECUと違って汎用的にいろんなエンジンを制御するために、ほぼブラックボックスが無く、正しいデータを打ち込めばちゃんと動くし、逆にデータを作れなければ何もできないので、エンジンってどういう構造でどういった制御のもとに出力を生み出しているのかというのを根本的に知らないといけない。
これを学ぶことで、フルコンもそうだけど、ROMを触るにあたっても理路整然と行えるだろうということです。
なんで素人の乗り子風情がそんなエンジン制御まで首ツッコむんだ!?と思いますよね笑
でも考えてみてください。
野球のバッターはバットの開発しますよね?
テニスプレイヤーはラケットの開発しますよね?
ボールだってシューズだってユニフォームだって、メーカーのエンジニアから素材や構造のレクを受けながらジャッジするんですよ。
使う道具のパフォーマンスについて、本当のスーパーエンジニアほどでは無くても、少なくともジャッジを下せる程度の知識は入れておきたい。
あとはやっぱり車は趣味なので、色々知識の幅があった方が面白いじゃないですか。
将棋指しだって、手筋もそうだけど棋盤やら駒やらの素材とか、誰が作ったとか、どの一局で使われたとか、気にするじゃないですか。
むずかしければむずかしいほど燃える。そして萌える。
だって、趣味だもん。
いや、、、そこまでは、、、笑
前置き長・・・
で、タイトルのλ(ラムダ)ですよ。
A/Fレシオってよく聞きます(?)よね。
Air/Fuel Ratio、AFRとか略されたりします。
空気と燃料の混合比率ですね。
ガソリンエンジンの場合、このAFRでよく話をしがちなんですよ。
ストイキ(理想空燃比)が14.7:1で、NAでスロットル全開時のインテーク内が大気圧になったら12.5:1が良いとかなんとかという。
かく言うおれもそういう思考でいたんですが、勉強してるとλが出てくるんですよ。
なんやねんλて。
電動髭剃りか。
なんや通ぶって、λ言いたいだけちゃうんか、と。
お前は本当にλを使いたいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
と思ってたんです。
でも違ったんです。
プロがλで話するのはちゃんと理由があったんです。
ストイキって、燃料で変わるじゃないですか。
ガソリンなら14.7、ディーゼルなら14.6、アメリカなんかでよく使われるアルコール燃料のE85なんて9.8です。
これ、頭こんがらがりますよ。
NA車両で12.5ってメーター表示されたとして、ガソリンだったら15%濃くなってパワー空燃比だけど、E85からしたら22%増量なんてめちゃくちゃ濃い。
ガソリンでいうと11.5くらいの空燃比で、ターボかよっていう濃さなんです。
下手するとカブっちゃいます。
また、14.7から12.5が何%濃いとかって暗算できます?
ダイナパックでセッティング中なら落ち着いて計算できそうですが、サーキット走行中などの実走チェック中にパッと分かりづらい。
そこでλなんです。
λは、実際センサーが拾う空気と燃料の比率AFRを、使う燃料のストイキで割った数字、パーセントなんですね。
例えば、ガソリンで測定したAFRがストイキ14.7なら14.7で割ると1、パワー空燃比12.5なら0.85になります。
また例えば、E85で測定したAFRがストイキ9.8なら9.8で割ると1、パワー空燃比8.33なら0.85になります。
そう!
燃料が変わっても同じ数字で認識できるんです。
しかも、1から0.85引けば15%濃いってすぐわかるじゃないですか。
逆に1.15って表示されたら15%も薄い!
これがAFR表示だと、ガソリンなら16.9、E85なら11.27・・・何%薄いのか即座にわかりませんね。
いや~目からウロコ。
さすがに燃料を換えるような運用はしませんが、どんだけ濃い・薄いっていうのがすぐにわかるのは重要です。
なるほど。
プロがλで会話するわけだ。
ね。
めっちゃ面白いでしょ(?)