マジか。頭文字Dを完全に勘違いしてたわ

ども、おれです。

 

YOUTUBEで、なぜか急に頭文字Dの乾シンジ戦をレコメンドされたので観たら泣いちゃった。

泣くポイントある?(笑)

おれはトップ画像の拓海がフロントタイヤの感触が甘くなったところでウッと気づいてそこからウワーッ!と来ました。

湾岸派を自称していましたが、ちょっと揺らぐな。。。

そんなお話。

 

フロントタイヤが怪しくなる描写、覚えてますよね。

これですよ。
ド初期クライマックスの秋名での拓海vs涼介ですよ。

この後、「伝説の走り屋」高橋涼介を下した藤原拓海の成長と「伝説の走り屋」への物語が40巻強繰り広げられるわけです。

まさかまさか最終一歩手前巻、最終のクライマックスで回収するか!と。
しげの秀一すげーな、と。

 

涼介の話が実は前段にあって、拓海があって、この後シンジがいて、MFゴーストのカナタにも続くこの構造。

気づいている人は気づいてるんだろうけど。
いや、ここまではまぁ「そりゃそうだべ」って感じだと思うんですよ。
よくあるストーリーですよ。少年・青年漫画あるあるですよ。
オトコの成長漫画ですよ。

 

が、ここで、それ以降の拓海の話をぜーんぶ涼介に置き換えてみてくださいよ。
わかります?

実は頭文字Dって、藤原拓海が主役と思わせておいて、実は高橋涼介の話だったんですよ!説。

クールに見える高橋涼介。
口数も感情の起伏も見せないインテリジェンスな高橋涼介。
それに対して、同じく口数も感情の起伏も見せないというか口下手かつ不器用な拓海。

似てるようで違う、でも実は高橋涼介も藤原拓海と同じ、シャイで不器用だけどもの凄いパッションを持った男なのだ、というメタファーが延々全48巻に編み込まれていたんです。

かつ、最後の最後まで相変わらずガムシャラに見えてる藤原拓海だけど、乾シンジに対する立ち位置は高橋涼介そのもの。
この時の拓海はもうすでに感性の運転ではなく、運転に関してもメカニカルな面に関しても理論が完成したドライバーになっているんですよ。

その裏を返せば、初期に非常にクールに見えた完成されたドライバー高橋涼介という人物像がガラッと変わりませんか?

あの時、本当に彼は冷静だったのか。
フロントタイヤがタレてから焦ったのではなくて、もうとっくに、バトル以前から結構ギリギリだったんじゃないだろうか。

馬力を落としたエピソードがその心境を実は補強しています。

この高橋涼介に感情移入して、泣いてしまったんですね。
たしかに後半涼介エピソード多めだった。
そうだったのか・・・

こんな伏線を48巻にも渡って描いてたなんて。

高橋涼介を作りあげたストーリーだったんだ!

ちょっと違うけど、わかりやすいのがファーストガンダムのアムロとシャアみたいな関係ですよ。
違うか。
アムロとシャアじゃ立ち位置が全然違うね。
でもそこにも、実は初めからからジョークじゃなくネタバレしてるんですね。白い彗星なんて。はじめからそれを描くつもりで行ってたってことですよ。

さすが。さすがだよしげの秀一先生。
バリ伝のヒデヨシ殺すだけあるよ。
あれも泣いた。
妹の描写もそうだけど、そこからの巨摩郡の悲壮感。物語がガラッと変わったもんね。

 

で、乾シンジも同じく秘かな闘志を燃やす男。
最終話まで読んだらまた1巻からこんどは乾シンジバージョンで脳内変換しながら読めばいいんですよ。
ループです。
永久ループです。

さー、ちょっとGWに頭文字D一気読みしよ。

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